働く わんこ

事件捜査や行方不明者の捜索など、さまざまな現場で活躍する警察犬。
鋭い嗅覚と高い集中力を武器に、人では難しい任務を支えています。

そんな警察犬たちは、子犬の頃から長い時間をかけて訓練を積み重ね、ようやく現場デビューを果たします。今回は、警察犬になるまでの道のりや育成方法について紹介します。

訓練は生後7ヶ月頃からスタート

訓練では能力だけでなく、人との信頼関係や遊びを通じたコミュニケーションも重要視されます。犬の「楽しい」という気持ちを引き出しながら、集中力や判断力を育てていくのです。

警察犬になるまでの流れ

■ 適性チェックと基礎訓練(子犬〜1歳頃)

人との親和性や好奇心、集中力などを確認しながら、遊びや日常生活を通じて基本的なしつけを学びます。
■ 本格的なトレーニング(1〜2年間)
基礎を身につけた後は、警察犬として必要な専門訓練へ進みます。
■ 試験(技能審査)への挑戦
技能審査試験に合格すると、「嘱託警察犬」として認定され、行方不明者の捜索や犯人追跡など、さまざまな現場に出動することになります。委嘱期間は一般的に1〜2年です。

近年では、トイ・プードルなどの小型犬が嘱託警察犬として活躍するケースも増えています。

日本の警察犬の約9割は民間で育成された「嘱託警察犬」

警察犬は、一般家庭で育成された「嘱託警察犬」と警察組織が所有・育成する「直轄警察犬」大きく分けて、この2つのパターン。
※ちなみに、直轄警察犬は主に民間ブリーダーや訓練所から、血統や素質を重視して子犬の段階で選ばれるそうです。

引退後は家庭犬として第二の人生へ

警察犬は、一般的に8歳〜10歳頃で引退するとされています。
引退後は、訓練士や飼い主のもとで家庭犬として穏やかなセカンドライフを送ることが多く、長年社会に貢献してきたパートナーとして大切に暮らしています。

厳しい訓練を乗り越え、人と社会の安全を支えている警察犬たち。
その活躍の裏には、犬自身の努力はもちろん、訓練士との深い信頼関係と長い育成期間があるのです。

働くワンコは、まだまだ他の分野でも活躍しています。
次回は、「盲導犬編」を紹介します!