【Imacoco Press Vol.18】
いまここNews 働くわんこ 聴導犬編
「音で暮らしを支えるパートナー」
聴導犬になるまでの道のり
玄関のチャイムや目覚まし時計、火災報知器の音を知らせ、耳の不自由な人の暮らしを支える「聴導犬」。
実は、誰でもすぐに聴導犬になれるわけではありません。犬の性格や適性を見極め、さまざまな訓練を重ねた犬だけが、人と暮らすパートナーとして認定されます。
◾️まずは「候補犬」を選ぶ
聴導犬の候補となる犬は、保護犬や動物愛護センターで保護された犬、キャリアチェンジした補助犬などから選ばれることもあります。
犬種は限定されておらず、大切なのは人と一緒に行動することが好きで、音への反応が良く、落ち着いた性格であること。まずは適性を見極めるところからスタートします。
◾️基礎訓練で社会性を身につける
候補犬に選ばれると、人と暮らすための基本的なしつけや社会性を学びます。「待て」「伏せ」「呼び戻し」といった基本動作はもちろん、人混みや電車、商業施設などでも落ち着いて行動できるよう訓練を重ねます。
◾️音を知らせる専門訓練
基礎訓練を終えると、聴導犬ならではの専門訓練へ進みます。
『玄関のチャイム、電話、赤ちゃんの泣き声、火災警報器、
目覚まし時計』など、生活の中のさまざまな音を聞き分け、利用者のもとへ知らせて音の発生場所まで案内することを学びます。
◾️利用者との合同訓練
犬だけが優秀でも、聴導犬として活動することはできません。実際に一緒に暮らす利用者とペアになり、日常生活を想定した合同訓練を実施。犬と利用者がお互いを理解し、信頼関係を築きながら生活できるよう練習します。
◾️認定試験を経てデビュー
合同訓練を終えると、補助犬としての認定試験を受験します。書類審査や実技審査などに合格した犬だけが「聴導犬」として正式に認定され、利用者と新しい生活をスタートします。認定後も定期的なフォローや再訓練が行われ、安心して活動を続けられる体制が整えられています。
【編集部ひと言】
聴導犬は、耳の代わりとなって音を伝えるだけではありません。利用者に安心感を与え、自立した生活や社会参加を支える「かけがえのないパートナー」です。長い訓練と深い信頼関係を経て誕生する聴導犬。その活躍を知ることは、補助犬への理解を深める第一歩になるでしょう